これまでに私は、3000件を超える老人ホームの入居案内をしていきました。もちろん、さまざまな老人ホームを見てきました。
中には、すばらしいと感じるホームもあれば、このホームはちょっと紹介できないな。と感じるホームもありました。
昨日、老人ホームで働く女性スタッフから「うちの父方の祖母を(自分が勤めている)ココの老人ホームに入居させたいと考えています。安斉さん、これから両親がくるので、入居の案内をしてもらえますか?」との依頼がありました。
「自分の働く施設へ、身内を入れたい!」
すばらしいことです!
職場に自信と信頼がなければ、決してそんなことは思いませんよね!
「そんな話、あたりまえでしょ」と、思われる方もいるかもしれません。
でも「(自分の職場である)このホームには、自分の親は入れたくない」とスタッフ同士で公然と口にする職員が結構いるんです。
残念ですが、介護を通じて社会に貢献する「誇り」や「使命感」「ホスピタリティ」の気持ちが、薄らいじゃったんでしょうか?さみしい言葉です。
その言葉が決して態度に現れないようにしてほしいものです。
見学に来られた女性スタッフのご両親に、ホームの特徴や日常の過ごし方、介護に対する取り組み姿勢。医療対応や緊急時の対応、食事の内容や入浴サービス、洗濯や掃除、もちろん費用に関するご案内まで、およそ1時間ほど丁寧にご案内させていただきました。
ご両親の隣には、じっと黙って聞いているスタッフの女性、娘がいました。
「あ~、私がいつも案内しているこのホームって、本当にいいホームなんだなぁ~」なんて、改めて感じる瞬間でした。
予算にあった老人ホームが、なかなか見つからない。
不動産を現金に換えないと、老人ホームに入るお金がない。などなど
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