介護保険を利用して「9割引き」でトイレに手すりを取り付ける方法

自宅介護をされている方へ
毎日の介護、おつかれさまです。

今回は、徐々に歩行が難しくなってきた方へ、介護保険の制度を利用した手すりの設置について、ご案内します。きっとあなたのお宅でも利用できるはずです。

介護保険には「住宅改修制度」と呼ばれるとても便利な制度があります。

例えば、こんなことがありました・・・
私の叔父(80歳)は要介護1なのですが、要支援2の叔母(80歳)と2人で同居しています。
ある時、電話がかかってきました。

「夫がお風呂で転んじゃって、立ち上がれなくなっちゃったの。助けて~!!
すぐに来て~~~。」
そう言われても、車で2時間以上かかる場所です。さすがにムリでしたので、その日は、近隣に住む知人にお願いしました。

翌日、さっそくお風呂で転倒しにくい環境つくりのために訪問しました。

叔父の家の風呂は、今風のユニットバスではありません。
タイルつくりの2畳ほどの浴室に、小さなステンレスの浴槽がある、特に冬は寒い浴室です。ヒートショックも心配でした。

叔父に、普段お風呂に入る動作をしてもらうと、確かに危険がいっぱいです。
まず出入り口付近にあるタオル掛けに手をかけ、ふらふらしそうになりながら、なんとか浴槽までたどり着き、シャワーを出しながら、室内を温めて入浴しているとのこと。

たしかに、タオル掛けがふらふらと壊れかけていました。
※叔父のお宅に限らず、このような危険がいっぱいのご利用者様のお宅は、何度も見てきました。

<<対策>>
まず、お風呂に転倒防止用に手すりを2個所取り付けることにしました。
さらに、床がタイルで滑りやすく、脱衣所より5センチほど低いため、段差が危険でしたので、滑りにくく、ヒヤっとしない”すのこ”を敷くことにしました。
また、浴槽をまたぐ時は片足の状態があり、転倒のリスクが高まる瞬間なので、浴槽に取り付けるタイプの手すりを設置することにしました
他にも、トイレの立ち座り用に手すりを取り付け
玄関の段差を上り下りする時に、転倒防止用の手すりを取り付けることにしました

これらの手すりなどを取り付けるためには、当然、費用がかかりますが、介護保険の負担割合が1割負担の方は9割引きで工事を行うことができます。

※収入が多い方は、2割負担(8割引き)または3割負担(7割引き)になります。

例えば、上記の工事や手すりを購入するなど、すべてが15万円だった場合、1割負担の方なら、9割引きの1.5万円で済むというわけです。

私は、福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーターとして、、なるべく安全で快適な自宅介護ができる住まいの環境を整えるお手伝いをしています。

在宅介護で、お困りの方のために相談会を開いています
お困りの方は、事故が起こる前に遠慮なくどうぞ!

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